2025年現在、日本国内で購入可能な「スライドドア付きの外車」は非常に限られています。
ミニバンのような豊富な選択肢はなく、限られた車種から自分のライフスタイルに合った一台を見極める必要があります。
そこで現行から販売終了モデルまで、スライドドアの外車をピックアップし、特徴やスペックを分かりやすく紹介します。
「スライドドア=国産ミニバン」というイメージを持つ方も多いですが、実は欧州車にもスタイリッシュかつ実用的な車はありますからね。
ファミリーユースやアウトドア、法人用途など、使い方次第で国産車にはない魅力を発揮するモデルも多いです。

【2025年版】スライドドア付きの外車〜最新車種カタログ
では、数少ないながらもカッコよくてオシャレなデザインが魅力のスライドドア付きの外車を見ていきましょう!
【現行モデル】ルノー カングー・新型グランカングー


フランスの人気MPV「カングー」は、外車スライドドア市場の中で定番のモデル。
商用・家庭用の両面で高い評価を受けており、2025年には日本市場向けに待望のロングボディ版「グランカングー」の導入が予定されています。
現行カングーは、2023年にフルモデルチェンジされ、スタイル・安全装備・内装の質感が大幅に進化。
ボディサイズは全長4,486mm×全幅1,864mmとやや大きめですが、日本の立体駐車場でもギリギリ対応できるサイズ感です。
注目ポイントは「両側スライドドアを標準装備」している点。
また、欧州の厳格な安全基準をクリアしつつ、家族向けやアウトドアにぴったりの積載性も確保しています。
グランカングーは3列7人乗り仕様となり、同セグメントの国産ミニバンに対抗できる存在として話題です。



【現行モデル】シトロエン ベルランゴ・ベルランゴロング


独自のデザインセンスで知られるシトロエンの「ベルランゴ」も、スライドドアを備えた外車の代表格。
2025年5月にはマイナーチェンジが実施され、内外装デザインと安全装備がさらにアップグレードされました。
ベルランゴには、標準ボディ(5人乗り)とロングボディ(7人乗り)の2タイプが用意され、どちらも両側スライドドアを標準装備。
とくにロングモデルは、ファミリー層やアウトドア志向のユーザーから強い支持を受けています。
最新モデルでは「フルデジタルメーター」や「先進運転支援機能(ADAS)」を全グレードに標準化。
これにより、長距離ドライブや高速道路での快適性・安全性が大幅に向上しました。
国産ミニバンのような派手さはありませんが、「人とは違う、でも実用性は妥協したくない」という方には最適な選択肢です。
【現行モデル】プジョー リフター・リフターロング


プジョーが展開するMPV(マルチ・パーパス・ヴィークル=多目的乗用車)の「リフター」は、フレンチデザインと実用性を兼ね備えています。
2024年8月のマイナーチェンジでは、フロントフェイスが刷新され、よりアグレッシブな印象に。
内装もデジタル化が進み、快適性と先進性の両立が図られました。
ボディは標準とロングの2種類があり、ロングモデルでは3列シートによる最大7人乗りが可能。
リフターでも両側パワースライドドアを採用しており、狭い駐車場でも抜群の利便性を誇ります。
また、他の欧州MPVより高めの最低地上高を持つため、アウトドアでの悪路走破性にも強みがあります。
まさに“ミニバン×SUV”のような使い勝手を求めるユーザーにとって理想的な選択肢。



【現行モデル】メルセデスベンツ Vクラス


ラグジュアリーなスライドドア車を求めるなら、メルセデス・ベンツ Vクラスが第一候補になるでしょう。
2024年10月には待望のフルモデルチェンジが実施され、デザイン・走行性能・インフォテインメントすべてにおいて大幅な刷新が行われました。
新型Vクラスは、「MBUX大型ディスプレイ」や「最新の先進運転支援システム」を搭載し、まさに“動くラウンジ”と呼べる上質な空間を提供。
メルセデスですから静粛性や乗り心地も一級品で、アンビエントライトも備えており文句のない高級車と言えます。
法人の送迎車やVIP対応車両としてのニーズが高く、所有すること自体がステータスとなる一台。
予算に余裕がある方や、快適な長距離移動を求めるユーザーにとっては、満足できる高級ミニバン。



【現行モデル】フィアット ドブロ(2023年発売)


イタリアの自動車ブランド・フィアットが展開するMPV「ドブロ」は、日本市場ではまだ馴染みが薄いながらも、穴場的存在。
2023年に正式導入され、個性的なデザインとコストパフォーマンスの高さで一部のファンから熱い支持を集めています。
ベースは同じフィアット・クライスラー・オートモービルズ傘下のリフターやベルランゴと共通で、いわゆる「兄弟車」にあたりますが、ドブロは唯一ディーゼルエンジンのみの設定となっており、燃費性能と実用性のバランスに優れています。
2列シート5人乗り仕様が主流ですが、荷室の広さはクラス最大級。
特にペット連れのドライブや、荷物の多いキャンプ用途に最適です。
価格帯も400万円前後と比較的抑えられており、「輸入車で人と被らないミニバンが欲しい」という方にはおすすめの一台。
【販売終了】フォルクスワーゲン シャラン(2023年1月終了)


長年、スライドドア付きの外車として日本市場で存在感を放っていたのが「フォルクスワーゲン シャラン」です。
2010年に登場し、2023年1月をもって日本市場から正式に販売終了となりましたが、今なお中古市場では高い人気を誇ります。
特徴は、3列7人乗りの広い室内空間とドイツ車ならではの高い剛性と安心感です。
派手さはありませんが国産ミニバンに勝るとも劣らない実用性と、欧州車らしいステアリングフィーリングも兼ね備えています。
また、安全装備や内装の質感も非常に高く、「子育て期の家族車」として活躍した実績も多数。
販売終了後も根強いファンが多く、中古車市場では今なお「状態の良い個体は争奪戦」になることも。



【販売終了】プジョー 1007(中古車のみ)


異彩を放つ存在が、プジョーのコンパクトカー「1007(イチマルマルナナ)」です。
2005年から2009年まで日本でも販売されていましたが、現在は中古車のみの取り扱いとなります。
最大の特徴は、世界でも珍しい“両側電動スライドドア”を備えた3ドアコンパクトカーであること。
運転が苦手な女性の方でも扱いやすい、狭い駐車場でも乗り降りしやすいなどのメリットがあります。
インテリアは遊び心あふれるデザインで、パネルの色を自分で付け替えることも可能。
装備も当時としては先進的で、セカンドカーとしての人気も高かったモデルです。
とはいえ、製造から15年以上経過しており、部品供給や故障リスクには十分な注意が必要。
購入の際は整備履歴や保証体制をしっかり確認するのがおすすめです。



【2025年最新】価格・グレード・装備を比較
スライドドア付き外車を選ぶ上で、「価格帯」や「装備の違い」を把握するのは非常に大切です。
本セクションでは、現行モデルを中心に、新車価格帯・グレード別装備の差異を一覧で整理し、さらに中古車の相場や“狙い目年式”もご紹介します。
具体的には、
- 新車の価格帯別におすすめモデル(400万円・500万円・800万円台)
- 中古車の年式・走行距離別相場と有利な買い時
- 7人乗りに対応するロングボディの比較
これらを総合的に見て、「どの車が自分の予算や用途に合うか」を明確にしていきます。購入意思決定をスムーズにしたい方には特に役立つ内容です。
新車価格帯別おすすめ(400万円台・500万円台・800万円台)


スライドドアの外車は、価格帯によって選べるモデルの性格や装備が大きく変わります。
ここでは、代表的な価格ゾーンに分けて、それぞれのおすすめ車種とその特徴を解説します。
【400万円台】実用性とコスパを重視するなら
このゾーンでは以下のモデルが候補になります:
- シトロエン ベルランゴ(標準ボディ):約435万円〜
- プジョー リフター:約440万円〜
- フィアット ドブロ:約420万円〜
いずれもディーゼル仕様で燃費性能に優れ、スライドドアや広い荷室など欲しい装備が揃っています。
運転支援装備や安全性も高く、コスパ重視のファミリーやアウトドア派に人気です。
【500万円台】装備の充実度や長距離快適性を求めるなら
- シトロエン ベルランゴロング(7人乗り):約495万〜530万円
- プジョー リフターロング:約510万円〜
ロングボディ化によって3列シートが追加され、装備もワンランク上になります。
車内での過ごしやすさや積載性が飛躍的に向上するため、「子ども3人以上」など大人数での使用を想定する方におすすめ。



【800万円台〜】ラグジュアリーと快適性を追求するなら


- メルセデス・ベンツ Vクラス:約880万〜1,100万円
- メルセデス・ベンツ Vクラスロング:約1,000万円〜
このクラスはスライドドア付き外車の中でも別格の存在。
アンビエントライト付きの上質な内装、最新のADAS、静粛性など全てが最高レベルで、「妥協せずに選びたい」という方に支持されています。
中古車価格相場と狙い目年式
スライドドア付きの外車は新車価格が高めの傾向にあるため、中古車市場をうまく活用することで予算を抑えることができます。
ここでは主なモデルの相場と「買い時」と言える狙い目の年式を紹介します。


フォルクスワーゲン シャラン(販売終了モデル)
- 相場:約120万〜250万円(2012〜2018年式)
- 狙い目:2016〜2018年式(後期モデル/装備充実/走行少なめ)
シャランは中古市場でも人気があり、「電動スライドドア+7人乗り+高品質」を求める人にとって、コスパの高い選択肢となります。
旧型カングー(2代目/2009〜2021年)
- 相場:約80万〜180万円
- 狙い目:2016年以降の後期型(AT&ナビ付/程度良好が多い)
旧型カングーは手動スライドドアで故障リスクが低いメリットがあります。
MT仕様も多く出回っているので、運転好きな人にもおすすめ。
リフター/ベルランゴ(初期モデル)
- 相場:約320万〜400万円(2020〜2022年式)
- 狙い目:初回車検を迎える3年落ちモデル(走行少・装備充実)
このあたりのモデルはディーラー試乗車上がりなど“美味しい個体”が多いです。保証が残っているものを選ぶとより安心です。
中古車選びでは、走行距離よりも整備履歴・保証内容・前オーナーの使い方を重視することが失敗を避けるコツです。
7人乗りロングボディ比較(ベルランゴロング・リフターロング・グランカングー)
「家族でのお出かけ」や「3列目シートの必要性」を重視する場合、7人乗りに対応したロングボディモデルが候補となります。
外車でこの条件を満たすのは以下の3モデルです。
車種名 | 全長×全幅×全高(mm) | 価格帯(税込) |
---|---|---|
ベルランゴロング | 4,775×1,850×1,880 | 約495万〜530万円 |
リフターロング | 4,770×1,850×1,880 | 約510万〜540万円 |
グランカングー | 約4,900×1,860×1,870 | 約520万〜550万円 |
【共通ポイント】
- 全モデルが両側スライドドアを備え、狭い場所でも乗り降りがしやすい
- 3列目の使い勝手は「緊急用」ではなく、実用的な広さを持つ
- 荷室容量は3列使用時でも十分確保されている
【違いと選び方のポイント】
- ベルランゴロングは内装のカジュアルさと取り回しの良さが魅力。
- リフターロングはSUV的な無骨さを持ち、アウトドア志向のユーザー向け。
- グランカングーはさらに広く、3列目の快適性では最上位。
いずれも国産ミニバンにはないデザイン性とヨーロッパらしい実用美を兼ね備えており、「人と違うファミリーミニバンが欲しい」という方に最適です。
国産ミニバンとの決定的な違いとは?5つのポイント


スライドドアの外車を検討する中で、避けて通れないのが「国産ミニバンとの比較」です。
ステップワゴン、セレナ、ボクシーなど国産勢は装備や価格、使い勝手の面で非常に完成度が高く、多くの人にとって“基準”となる存在。
一方で、外車には外車ならではの“違い”と“魅力”が存在します。
それは単なるデザインやステータスの問題だけではなく、走行性能、室内空間の思想、安全設計、さらにはリセール価値の考え方まで、多岐にわたります。



ここからは「5つの決定的な違い」を深掘りし、なぜ外車を選ぶ人がいるのか、あるいはなぜ敬遠されがちなのかといった背景を解説します
乗り心地・走行性能の違い(実際の試乗レポート)
外車と国産で顕著に違いを感じるのが、乗り心地と走行性能です。
特に高速域やカーブでの安定性、路面の凹凸に対するサスペンションの動きには、「まるで別物」と感じるユーザーも少なくありません。
たとえば、メルセデス・ベンツ Vクラスでは、高速道路を時速100kmで走行しても車体のブレが極めて少なく、「まるで高級セダンのようなフラットな乗り心地」と表現されることが多いです。
路面からの突き上げもソフトで、長時間の移動でも疲労感が抑えられるという声が多数あります。


一方で、カングーやベルランゴなどの欧州MPV系は、国産ミニバンよりもステアリングのダイレクト感や足回りの硬さが特徴。
これは「ふわふわしていない、運転していて気持ちいい」という好意的な評価につながることもあれば、「突き上げが気になる」という否定的な声にもなります。
国産ミニバンは快適性・柔らかさに重きを置き、外車は“走る楽しさ”や”路面からのフィーリング”を重視する傾向があります。



維持費・部品代・車検費用の比較
「外車=維持費が高い」というイメージは根強くありますが、実際にはモデルによって事情が異なります。ここでは、国産ミニバンと外車ミニバンの維持費に関する違いを見ていきましょう。


【税金・燃料費】
カングー・ベルランゴ・リフターなどのディーゼルモデルは、燃費が良く軽油価格も安いため年間のガソリン代は意外と安く済むケースが多いです。
一方、Vクラスなどは重量税・自動車税が高めで、ランニングコストも高級車水準となるため注意が必要です。
【部品代・整備費】


外車は純正部品が高額で納期も長め。
エンジンオイルやエレメント、エアコンフィルター、ワイパーブレードといった消耗品も、国産車の1.5〜2倍程度になります。
ただし近年ではOEMパーツや並行輸入部品の流通も増えており、コストを抑えた整備も可能になっています。
【車検費用】
国産ミニバンの車検費用が10万円前後で収まるのに対し、外車では15万〜20万円以上かかることも珍しくありません。



リセールバリュー・下取り価格の実態


スライドドア付き外車を検討する際、「売るときの値落ちが心配」という声は非常に多く聞かれます。
ここでは、実際のリセールバリュー(下取り価格)や中古市場での評価のされ方を解説します。
【結論】リセールは国産ミニバンが圧倒的に有利
トヨタ・ヴェルファイア、日産・エルグランドなどは国内外の需要が非常に高く、3年後でも新車価格の70〜80%で売れることも。
一方、欧州外車ミニバン(カングー、ベルランゴなど)は中古車市場での認知度が低く、年式が進むと50%以下まで落ち込むケースが目立ちます。
【外車の中でリセールが高めのモデル】


旧型カングー(2代目)は根強いファンが多く、特別限定車などはリセールが安定。
シャランも状態の良い最終型は「探している人が多い」モデルで、需要が比較的強いです。
そして、ラグジュアリーミニバンのVクラスは新車価格が高額なためリセールにも期待したいとろこですが、やはり国産よりは買い叩かれることを覚えておきましょう。
【リセールの実情をまとめ】
外車は「買うときの満足度」は高いが、「売るときの価値」は落ちやすいという傾向があります。
家計への影響も大きいのでリセールも含めた総コストで比較することが重要です。
「どうしてもこの外車が欲しい!」という場合は、新車ではなく低走行・高年式の中古を狙うことで、リセールリスクを抑える戦略もおすすめです。



実際に乗っているオーナーレビューを紹介
カタログスペックやネットの比較記事だけでは、本当の魅力や不満点はわかりません。
実際に乗ってみてどう感じるか、オーナーや試乗者の「生の声」が最も信頼できる情報源です。
ここで試乗体験や、YouTube・X(旧Twitter)に投稿されたオーナーのリアルなレビューをもとに、購入前に知っておくべき“生の実感”を徹底的にまとめました。
- ファミリー層が語る「リアルな使い勝手」
- アウトドアやキャンプシーンでの実用性
- 想像と違った点、思わぬメリット・デメリット
といったポイントを、車種ごとにわかりやすく紹介します。


ファミリー層のリアルな使用感
スライドドア付き外車をファミリーカーとして使用するケースは年々増えています。
特にカングー、ベルランゴ、リフターあたりは“国産ミニバンに飽きたパパ・ママ”からの人気が高く、SNSやYouTubeでも体験談が多数見られます。
【SNSで見られた声(カングー編)】
- 「チャイルドシート2台でも窮屈じゃない。大人が後席に座っても余裕あり」
- 「ベビーカーを立てたまま積めるのはありがたい」
- 「両側スライドドアで子どもを乗せるのがラク。電動じゃないけど軽いから全然気にならない」



【YouTube試乗レビュー(ベルランゴ編)】
- 「2列目の床が完全フラットで、子どもが寝ちゃっても安心して移動できる」
- 「純正のロールブラインドが地味に便利。夏場の直射日光から守れる」
- 「車高が高すぎないので荷物の積み下ろしがしやすい」
また、助手席に「ISOFIXチャイルドシート」を設置できることが、子どもを前向きに座らせたい家庭に好評です。
全体的に「デザインが可愛いから子どもも喜ぶ」「人と被らないのがうれしい」といった感覚的な満足感も強く、ファミリー用途でも十分満足度の高い車種であることがわかります。
アウトドア・キャンプでの実用性レビュー
スライドドア付きの外車は、アウトドアやキャンプシーンで本領を発揮するモデルが多くあります。
特にリフターやドブロなどのMPV系は、SUVに匹敵する使い勝手を備えた“走る道具箱”的な存在です。


【SNSでの評価(リフター編)】
- 「キャンプギアを積んでもまだ余裕。ハッチバックが広くて屋根代わりになるのも地味に便利」
- 「後席を倒すと完全フラットになるので、車中泊も余裕」
- 「挟み込み防止機能がありがたい」
【YouTubeレビュー(ドブロ編)】
- 「ルーフキャリア+リアハッチで、“動く物置”みたいな頼もしさ」
- 「ディーゼルのトルクがあるので、山道や砂利道でもしっかり走れる」
- 「電動スライドドアじゃないからこそ、山奥でも壊れる心配がない」
また、キャンプ仕様の純正アクセサリーやルーフテント対応モデルがあり、欧州キャンパーに向けて作られたことが分かります。
国産ミニバンより四角い荷室・高い天井・短いオーバーハングを活かした積載性能の高さは、「キャンプギアが多い人」「車内で作業したい人」に特におすすめです。
「買って後悔した点」と「想像以上に良かった点」
魅力的な選択肢である一方、購入後に「ちょっと失敗したかも…」と感じる点も少なからずあります。
ここでは、実際のオーナーが語る「後悔ポイント」と、逆に「想像以上に満足した点」をまとめて紹介します。
【後悔した点】
- 国内ディーラーのネットワークが少なくて、地方だとメンテナンスに不安がある
- 内装の質感が国産ミニバンより地味で、価格に対して少し物足りなさを感じる
- ナビやインフォテインメントが独自すぎて使いづらい…Apple CarPlayが頼り
【想像以上に良かった点】
- 走りがしっかりしていて、高速でもハンドルがぶれないのが安心
- 人と被らないデザインで、駐車場で見つけやすいしちょっと優越感がある
- 国産にない“遊び心”があって、所有する楽しさがある
- トランスミッションがデュアルクラッチでCVTとは違ったアクセルワークを楽しめる
多くのオーナーが「国産より高いけど、満足度はそれ以上」と語っており、見た目や使い勝手、所有体験も含めて外車を選ぶ価値を実感しているようです。
ただし後悔ポイントも現実的。購入前には「自分にとっての優先順位」を明確にしておくことで、満足度の高い選択につながります。
国産に多いスライドドアが欧州や米国で少ない理由とは?
「外車のスライドドアって、そもそもなんでこんなに少ないの?」と感じたことはありませんか?
実際、日本のようにスライドドアが広く普及している国は珍しく、海外では特殊用途や商用車とされることが多いのが現状です。



国産車に多い理由


日本では住宅密集地が多く、隣の車との距離が非常に近いことが一般的。
立体駐車場や機械式パーキングも多く、横開きのドアでは乗り降りに不便なケースが少なくありません。
このような背景から、スライドドアは「省スペース・安全・実用的」という三拍子揃った装備として定着しています。
特に子育て世帯では、隣の車にドアをぶつけてしまうドアパンチの心配がないことが高く評価されています。
アメリカでも需要はあるが限定的


アメリカの郊外住宅やショッピングモールは広大な駐車スペースが確保されており、ドアの開閉に不自由はありません。
それでもホンダ・オデッセイ(北米版)やトヨタ・シエナなど、スライドドア付きのファミリーミニバンは高い人気を誇ります。
利便性とファミリーフレンドリーな設計が評価され一定の需要はありますが、アメリカ人から大人気のピックアップトラックほどの支持は集めていません。
欧州では走行性能やデザイン性が求められる


欧州では商用バンやシャトル車両向けの装備という認識が強く、乗用車にはヒンジドアが一般的。
またスライドドアは構造の問題で、剛性が低くなる、コーナリング性能が劣る、ブレーキの効きも悪いなどのデメリットもあり、走行性の重視のヨーロッパの人たちからは評価が低いのです。
そして、日本ではオラオラ系で迫力あるデザインが人気のミニバンですが、欧州ではそもそも「スライドドア=カッコ悪い」というイメージが定着しています。
このように、スライドドアの存在意義は「便利だから普及している」のではなく、その国の交通環境・住宅事情・文化的背景に大きく左右されているのです。
【よくある質問】故障は多い?高級国産ミニバンとどっちがいい?
スライドドア付き外車について調べていると、必ずといっていいほど出てくる“素朴な疑問”があります。
「輸入車ミニバンって壊れやすい?維持費は高い?」、「国産の高級ミニバンと比べてどっちがいいの?」といった声は非常に多く、購入前にチェックすべき重要なポイント。
多くの人が迷っている疑問を取り上げ、信頼できる根拠とリアルな声をもとに解説します。
まとめ:カッコいい車が欲しいなら外車がおすすめ!


スライドドアを搭載している輸入車について国産車との違い、そして実際のオーナーの声などを紹介してきました。
結論として、「選択肢こそ少ないが国産車にはない満足度を得られる存在」です。
ただし、国産車に比べて
- 故障や維持費が高い
- ハイブリッド車が少なく燃費が悪い
- リセール価格も低くなる
など金銭的なデメリットが目立つので、このことを理解したうえで、購入を検討してみましょう。
特に見た目・乗り味・個性といった“満足感&所有する喜び”を実用性より重視する方にはおすすめ。
運転がつまらない国産車に乗るのが嫌なら、ぜひ輸入車の中からえらんでみてください!